摂食障害情報センター

薬物療法を行う意味

摂食障害は、発症原因も症状も人それぞれ。
治りやすさも人によって違います。

 

「食べたら太る」という恐怖心や、
「食べてしまった」「自分はなんてダメな人間なんだ」という強い後悔から、
精神状態が非常に不安定になってしまうケースも少なくありません。
摂食障害になってしまう方には真面目で完璧主義の方が多く、
自罰的である傾向が高いのです。

 

治療機関では、カウンセリングなどを通じて心の安定を図っていきますが、
過食によるうつ状態やイライラ感が強かったり、
「過食をコントロールできない」といった場合には
薬を処方されることがあります。

 

これらの薬は、憂鬱感や落ち込み、無気力、悲観、イライラ、
「集中できない」といった状態を和らげるためのもの。
気分をリラックスさせてくれる効果があります。

 

なかには食欲中枢に作用して食欲を抑えてくれる効果のある薬もあるようですね。

 

精神に作用する薬を使った治療と聞くと、
「副作用は大丈夫なんだろうか」
「クセになったりするんじゃないか」
と心配になってしまうかもしれませんが、
医師の指導に従って服用すれば問題はありません。

 

薬の服用に関して不安なことや、
実際に薬を飲んで現れた体調の変化などがあれば、
どんどん質問して不安を解消しておきましょう。

薬だけで摂食障害は完治するのか

摂食障害に伴って現れる精神的な症状を緩和するために処方される薬。
しかし、それはあくまでも補助的な意味での治療であって、
薬だけで摂食障害を感知するのは難しいでしょう。

 

摂食障害の治療はあくまでも心理療法が主体
薬は、身体的・精神的な症状が
悪循環しながら悪化していくのを食い止めるために使われます。

 

例えば、精神面の改善に対しては、抗不安薬や抗うつ薬が処方されるようです。
現在効果が確認されている薬物は以下の通りです。

 

◆過食症
・デシプラミン
・イミプラミン
・フェネルジン

 

◆拒食症
・アミトリプチリン
・サイプロヘプタジン

 

 

これらの薬は、精神的な症状に作用する薬。
風邪薬や腹痛止めの薬とは異なり、効果には個人差があります
これらの薬によって過食嘔吐の回数が劇的に減ったという人もいれば、
全く効果がなかったという人もいるよう。

 

薬の力に全面的に頼ってしまうのではなく、
基本的なスタンスはあくまでも「自分で治ろう
自分で摂食障害を克服しよう」という強い意思を持っていることです。

摂食障害の身体的症状に処方される薬

摂食障害は、精神的に不安定になるばかりではなく
身体にも様々な影響をもたらします。

 

場合によっては、身体の症状に合わせた薬の処方が必要になる場合もあるでしょう。

 

例えば、拒食症で低栄養になっている場合には
ビタミン薬やアミノ酸製剤といった栄養補給剤が処方されます。

 

その他、食欲を抑える効果のある「サノレックス」や、
無月経を治療するためのホルモン剤、
低カリウム血症がある場合の「カリウム剤」、
過食嘔吐を繰り返して胃が荒れている場合の胃腸薬などがあります。

 

言うまでもありませんが、摂食障害の根本原因が解決されれば
こういった身体症状もなくなるわけです。

 

本当にキツイ時は仕方がありませんが、薬にばかり頼るのではなく、
自分なりに摂食障害の原因を探ったり
自分の心身をリラックスできる方法を色々試してみたり
体調を整えたりする…といった努力を続けましょう。

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