摂食障害情報センター

例えばどんな治療法がある?

摂食障害の患者さんは、どんなに精神的に辛い状態にあっても
自分からは病院に行かない方が多いようです。

 

しかし、摂食障害は根が深く、治療が非常に困難な病気。
放っておくと、心身に甚大な影響を与えかねません

 

特に、拒食症で栄養状態が著しく悪化しているような場合には、
一刻も早い治療が望まれます。
家族や周囲の人が説得し、安心させた上で
一緒に受診するようにしましょう。

 

摂食障害は精神科心療内科内科で治療を受けることができます。
まずは地域の保健所や精神福祉センターなどに症状を相談し、
何科を受診するべきかアドバイスをもらいましょう。

 

摂食障害の治療法は様々で、症状や本人の性格によって
「合う」「合わない」があります。

 

ここでは、代表的な治療法をいくつかご紹介しましょう。

摂食障害の治療法あれこれ

【カウンセリング】
摂食障害の治療は、まずカウンセリングすることから始まります。
カウンセリングといっても様々で、病院で受けられるものもあれば
民間のカウンセリング施設で受けられるものもあります。

 

民間のカウンセリング施設には、
医療機関と提携しているところもあるようなので、
選ぶ際には下調べが必要ですね。

 

摂食障害のカウンセリングは、臨床心理士など
資格を持った専門のスタッフが行い、
患者と一緒に解決への突破口を見つけることを目的としています。

 

 

【薬物療法 】
薬を使って治療する方法です。
ただ、あくまでも薬は、病気から来る症状を軽減する目的で処方されるもの。
薬を使うことで摂食障害そのものが治るわけではありません

 

まずはカウンセリング治療ありきで、薬による治療はその補助的なもの。
例えば、憂鬱な気分や食べ物へのこだわりを和らげる効果のある「抗うつ薬」や、
不安感を緩和する「抗不安薬」、
衝動的な過食を防ぐための「抗精神病薬」、
夜ぐっすり眠れるようにするための「睡眠薬」などが処方されます。

 

容量や用法を守って服薬し、
副作用が出た場合にはすぐに医師に相談しましょう。

 

 

【自己概念の是正】
摂食障害を発症する原因の一つとして、偏った自己概念が挙げられます。
本当は太っていないのに「自分は太っている」と思い込んでいたり、
「自分はダメな人間だ」「自分は価値のない人間だ」
というネガティブな思考回路ができあがってしまっている場合が多いのです。

 

この治療法は、その間違いを是正していく治療法。
認知行動療法」とも呼ばれ、
ネガティブな思い込みを修正していく目的があります。

 

ちなみにこの中には栄養指導なども含まれており、
摂食障害にならないための正しいダイエット方法を学ぶこともできるようです。

 

 

【行動療法】
拒食や過食、過食嘔吐など、
習慣化している不適切な食行動をなくすための治療法です。

 

具体的には、食事の量や行動範囲を
一定の範囲内に制限する治療プログラムのこと。
正しく食べる訓練をする」という表現が分かりやすいかもしれませんね。

 

 

【入院治療】
病院や施設などに入院し、
専門医の管理下で行動制限などをして治療する方法です。
拒食症で栄養状態が悪化し命に関わるような場合や、
自傷行為を繰り返しているような場合、
深刻な鬱状態で家族がサポートしきれなくなってしまった場合には
入院の必要があります。

 

入院することで適切な食事の量や摂り方を心身に認識させ、
生活のリズムをつかむことを目的とした治療です。

 

摂食障害の苦しみを共有する治療法

【家族療法 】
摂食障害の原因として、家族関係の歪みが影響しているケースもあります。
家族療法は、患者だけではなく家族全体を対象として行う治療
摂食障害の根本的な原因を家族で解明し、
新しい家族関係を築いていくことを目的としています。

 

家族同士の相互作用を重視し、患者自身がストレスなく
「自立」していけるように家族で問題に取り組んでいくのです。
この治療には、家族の自覚や協力が必須です。

 

 

【集団療法】
孤独感が摂食障害を悪化させる場合もあります。
集団療法は、同じ摂食障害の悩みを抱える患者同士が交流することによって、
「苦しいのは自分だけじゃない」
「この人も頑張っているんだから自分も前向きに頑張ろう」
というプラスの思考回路を形成する効果のある治療法。

 

対人関係を通じて、自己概念の歪みが修正されたり、
自己評価が向上したりといった変化も期待できる治療です。

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