摂食障害情報センター

摂食障害を克服するための第一歩

無理なダイエットや精神的なストレスがきっかけとなって発症する摂食障害。
食べて太ってしまうことが怖くて食事ができなくなってしまったり、
逆に大量に食べることで心の虚無感を埋めようとしてしまったり…。

 

つまり、摂食障害は心の病気なのです。

 

摂食障害への認識がまだまだ低い日本では、
摂食障害という病気を「ワガママ病だ」「甘え病だ」
…と思っている方も多いかもしれません。

 

しかし、それは大きな誤解です。
摂食障害による栄養失調で命を落とす方もいますし、
過食や嘔吐を自分では止められずに自殺に踏み切る方もいます。

 

摂食障害は、命に関わる深刻な病気なのです。

 

摂食障害を克服するための第一歩としては、患者本人はもちろんのこと、
患者の周囲の人も摂食障害について正しい知識を身につける必要があります。

 

世間の偏見や無理解が、摂食障害の克服を妨げる要因にもなり得るのです。

 

自分(または身近な誰か)はどうして摂食障害になってしまったのか?
「痩せたい」という気持ちの根本には何があるのか?
体重が減り続けるとどうなってしまうのか?
どんな治療法があるのか?

 

…摂食障害から逃げずに立ち向かい、
克服するためにどんなことが必要なのか見極めましょう。

自分を認めてあげよう

皮肉なことに、「摂食障害を治したい」「摂食障害を克服したい」
…と、強く思えば思うほど、症状が悪化して
過食や嘔吐を繰り返してしまうケースがあります。

 

その結果、「やっぱり自分はダメなんだ」という自己嫌悪感や
自己否定感が強くなり、また殻に閉じこもってしまうという悪循環…。

 

このネガティブループが、摂食障害克服を妨げる
一つの大きな障壁になっているようです。

 

摂食障害になってしまう方の傾向として、感受性が高い人が多いため、
色んなことについて深く受け止め過ぎてしまう傾向があります。
自分の失敗や、他人の評価を必要以上に気にし過ぎてしまうのです。

 

摂食障害を克服するためには、
この「他人の評価=自分の評価」という捉え方を修正する必要があります。
ありのままの自分の良さを認めてあげたり、
そのままの自分でも誰かに愛してもらえるんだという
自己肯定感を高めてあげること。
これが、摂食障害の克服に欠かせないポイントです。

 

実際の治療でも、この“自己肯定感”を高めることを目的とした
カウンセリング治療が行われています。

考え方を柔軟にする

摂食障害になりやすい人は、物事を○か×かで
白黒ハッキリさせたがる傾向があるようです。
(言い換えれば、完璧主義なんですね…)

 

そこで、摂食障害を克服する上では、○と×の他に
「△」や「?」の領域を作ってあげることがポイントになります。

 

「はっきりさせなくても良いこともある」
「どっちでも良いことはどっちでも良いんだよ」と、
物事を楽観的に考える術を学ばせるのです。

 

最初は抵抗を感じるかもしれませんが、
そういった多角的な考え方に慣れていくと
「まあ、いいか」と許せる物事が増えていき、
結果として「太ってはいけない」「体重は○○キロを超えてはいけない」
といった体型や体重への強いこだわりも弱まっていくはずです。

 

…とはいえ、何年も続いた摂食障害を1日、2日で克服するのは不可能です。
摂食障害になってしまった自分を許せるようになるには、
焦らずに時間をかけて、物事の見方や捉え方を変えていくことが必要です。

 

例えば、もしまた過食嘔吐をしてしまったとしても、
「今週は1回しか過食していない。よく我慢できたな」とか、
「今週は2回やっちゃったから、来週は1回で我慢できるように頑張ってみようかな」
といった具合に前向きに考えられるようになります。

 

大切なのは、「できること」から始めること
いきなり「健康的に3食食べよう」「過食はもう2度としない」と決めても、
その決めごとがかえって自分を苦しくするだけです。
そうなると、ますます克服が難しくなるでしょう。

 

まずは、どんなささいなことでも良いので、できることをしましょう。
そして、できた自分を褒めてあげること。
この「自己肯定感」こそが、
摂食障害を克服する鍵になるといっても過言ではないのです。

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