摂食障害情報センター

そもそも、エラとは?

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「エラが張ってて顔が大きく見える」
…といったお悩みを抱えた女性、多いですよね。

 

エラとは、いわゆる下顎骨の部分。
ほっそりした卵型の輪郭に憧れて、
エラ部分の骨を削る手術を受ける方も多いようです。

 

つまり、エラは骨格の一部
持って生まれた形というものがありますので、
形成手術を受けて削らない限り大きく変わることはありません。

 

しかし、エラ張りには咬筋のコリも関係していますので、
顔の筋肉がこっているからエラが張っている・・・というケースもあります。実際、美容クリニックやエステの施術メニューでも、
顔の疲れをほぐして小顔にするマッサージなどは人気があるようです。

 

ところで、「摂食障害の人はエラが張っている」という話をよく耳にしますよね。
みなさんもご存知の掲示板、「2Ch」では、
「芸能人の○○はエラが張っているから摂食障害なんじゃないか」
という書き込みがよく見られます。

 

しかし、エラが張っているからといって摂食障害であるとは限りません。

 

前述したように、エラは骨格。
拒食症になって食事を摂れなくなり、顔も痩せてしまって
エラ骨が目立つようになる・・・ということはあるかもしれませんが、
エラが張っている人を摂食障害だと決めつけるのは大きな間違いです。

 

では、なぜ、エラが張っていると
摂食障害ではないかと疑われてしまうのでしょうか?


摂食障害になるとエラが張る?

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過食症ではほとんどの患者に、
唾液腺の腫れ”が見られるというデータがあります。

 

唾液腺とは、唾液を分泌する外分泌腺 。
人間の場合、顎下腺 (がくかせん)、舌下腺 、
および耳下腺 (じかせん)で構成されており、
消化酵素 としてアミラーゼやマルターゼを分泌します。

 

摂食障害の中でも、過食が習慣化している場合、
食べ物が口に入っている時間が長くなるために常に唾液腺が刺激された状態になり、
唾液腺が大きく腫れてしまうのです。

 

また、過食嘔吐を繰り返していると口の中が汚れ、
唾液腺に感染を起こしやすくなると言われています。

 

これが、「摂食障害はエラが張っている」と言われる所以。
いわゆるエラと言われる部分に耳下腺や顎下腺があるため、
この部分が腫れるとエラが張っているように見られてしまうのです。


摂食障害だとなぜ唾液腺が腫れるの?

摂食障害で唾液腺が腫れてくると、
エラが張ったように見えて顔が大きく見られがちです。
これを気にして、さらなる拒食状態に陥る・・・
という悪循環にハマるケースも珍しくないのだとか。

 

身体は痩せているのに耳下腺や顎下腺がおたふくのように腫れて
エラが張ってみえるわけですから、顔だけが大きく見えて
傍からみても痛々しい印象を与えかねません。

 

なぜ摂食障害になると唾液腺が腫れてしまうのか?
その原因には諸説あるようですが、

 

飢餓状態が続く→唾液腺に異常な分泌刺激が持続的に働く→
細胞内に糖や蛋白を含む分泌顆粒が充満する
→唾液腺が腫れ上がる

 

・・・という説が有力なようですね。

 

一般的には、摂食障害が完治すると唾液腺の腫れもひいて
エラが気にならなくなると思われがちですが、
摂食障害が治った後も唾液腺の腫れが持続する場合もあるよう。

 

痩せてキレイになるために始めたダイエットがきっかけで起こるケースが多い
といわれる摂食障害ですが、長い目で考えると
美容にも身体にも重い後遺症を残す病気と言えるのではないでしょうか。

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