摂食障害情報センター

摂食障害はなぜ女性に多いのか

摂食障害は、男性よりも女性に多いようなイメージがありませんか?
確かに、テレビや雑誌で取り上げられる症例は、ほとんどが女性。
実際、摂食障害の患者さんの男女比は1:10ですので、
圧倒的に女性に多い病気と言えるでしょう。

 

では、なぜ摂食障害は女性に多いのか?

 

一つは、女性の方が「やせ願望」や「ダイエット指向」が強いことが挙げられます。
その一因は、雑誌やテレビ、ネットなどのマスメディア。
スタイルが良くキレイな女優やモデルを起用することが多いため、
自然と「女性は痩せているほうが美しい」という価値観を植え込みがちなのです。

 

つまり、女性は男性に比べて
体型に対する社会的プレッシャー”が強いといえるでしょう。

 

もちろん、「モデルの○○さんみたいにキレイになりたい」
…という純粋な“憧れ”からダイエットに走る人もいますが、
「社会的に評価されるためには痩せていなくてはならない」
…と自分を追い込む女性も多いのは、
このような社会的影響力によるものが大きいのでしょう。

 

さらに、その人の自尊心の低さやストレス脆弱性、
心に抱えた問題などが極端なダイエットを助長し、
結果として摂食障害になってしまうというわけです。

男と女は根本的に違う!

摂食障害が、男性よりも女性に多い理由。
二つ目としては、男性と女性の性質の違いが考えられます。

 

男性の場合、精神的問題は摂食行動ではなくむしろ行動障害や非行、
家庭内暴力などの形で表現しやすい傾向があり、
心の中に鬱積したものがあっても、
それを「食べ物」に向けることは少ないのです。

 

また、幼い頃から、
「男の子はちょっとヤンチャなくらいが良く、女の子はかわいらしく、おとなしく」
…と周りの大人たちに求められる風潮があります。

 

日本には、女性は男性の3歩後ろを下がって歩かなければならないような
時代がありましたが、その当時に生まれた価値観や美意識は
今なお日本人の魂に脈々と受け継がれているようですね。

 

今では完全に逆転しているようにも見える(笑)男女の関係ですが、
社会全体で見ればやはり女性は様々な面で抑圧されていると言わざるを得ません。

 

その結果、女性が様々な場面で抑えてきた欲求や衝動が
摂食障害という形で表れてしまうのでは…と分析する専門家もいます。

 

改めて、摂食障害は社会的影響を強く受ける病気であることが分かりますよね。

 

成熟することへの恐怖

ダイエットがきっかけで摂食障害になってしまう女性はたくさんいますが、
摂食障害の本質は“心”の問題

 

例えば、両親の離婚を経験していたり、
母親が男性関係で苦労しているのを間近で見ていたりした場合、
「大人になりたくない」「女になりたくない」という
“女性としての成熟”への拒絶感から拒食症になってしまうケースがあります。

 

彼女たちは、自分の身体が
女性らしい丸みを帯びた身体への成長していくことを拒みます。
具体的には、食べることを拒否することによって少年のような身体を維持し、
女になることを拒絶し続けるのです。

 

また、摂食障害は、独身女性ばかりではなく
既婚者や出産後の女性に発症するケースも多いのだとか。

 

既婚者の場合は、夫婦関係の危機が原因で
摂食障害になってしまう方が多いようです。
元々、見捨てられ不安が強く自尊心が低かったことに加えて
夫の心が離れてしまったことから、
「どうせ私なんて」「自分は誰からも愛されない」と、
孤独感や不安感をダイエットや過食で紛らわそうとするのです。

 

摂食障害になりやすい女性に共通して言えることは、
「自分はそのままの自分でいい」という自己肯定感が低いということ。

 

女性にとってなにかとストレスの大きい時代ですから、
いつでも自分が自分の味方になってあげられるようでなければ
どんな強い心も折れてしまいます。

 

人の評価に振り回される前に、自分の評価を自分自身に委ねてみてはいかが?

 

 

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