摂食障害情報センター

美しい歌声の背景にあった苦悩

“摂食障害を患った有名人”と聞いておそらく誰もが思いだすのは、
カーペンターズのカレン・カーペンターでしょう。

 

カーペンターズは、70年代を代表する歌手。
「Yesterdays Once More」、「Close to You」、「Superstar」、
「Top of the World」など数々のヒット曲を生み出し、なんと、
グラミー賞を3度も受賞しているんです。

 

しかし、カレンは摂食障害を患い、
32歳という若さでこの世を去ることになってしまいました。

 

もともとふっくらした彼女は、10代の頃に
「水ダイエット」(一日、2リットルの水を飲む体質改善方法)で1
0キロ近痩せたのだとか。
しかし、その後は長きに渡って拒食症に悩まされることに。

 

有名人になってからも、代謝を亢進させる作用のある
“甲状腺ホルモン錠剤”や下剤などを大量に服用していたそうで、
健康状態は悪化。体調不良でツアーをキャンセルすることもありました。

 

その後、一時的に症状が回復したように見えたものの、
長年の栄養不足や不摂生な生活が元で、心臓発作を起こして亡くなったのです。

 

拒食症が広く世間に知られるようになったのは、
有名人だった彼女の死が一つのキッカケであったことは言うまでもありません。

輝いて見える有名人も、実は…

女優さんやモデルさん、タレントさん。
テレビでは明るく笑って輝いているように見える有名人にも、
摂食障害で心身のバランスを崩している人は多いようです。

 

例えば、宮沢りえさんや釈由美子さん、ともさかりえさん。
彼女たちは、自分が摂食障害であったことをカミングアウトした数少ない有名人です。
彼女たちが、10代〜20代前半の頃よりも一層美しく見えるのは、
摂食障害の困難を乗り越えた“強さ”があるからなのかもしれませんね。

 

他にも、かのダイアナ妃 やオードリー・ヘップバーン 、
ヴィクトリア・ベッカム (ベッカムの奥さん)、アンジェリーナジョリー、
遠山景織子さん、宝生舞さん、榎本加奈子さん…

 

“美”を象徴するような女性たちの摂食障害歴は、
メディアにとっての格好の餌食。
2chでは、摂食障害の疑いがある有名人をネタに
盛り上がっているスレッドもあるようですが…。

 

有名人であればあるほど、
「人から見られている」という自意識も強いでしょうし、
周囲からのプレッシャーも相当なもの。

 

ネットで自分の気にしていることを面白おかしく書かれているのを目にしたら、
不安定な心はもっと揺れ動いてしまうハズです。

 

摂食障害は、誰にでも起こり得るとてもデリケートな病気。
有名人といえども、相手の心の中を土足で踏みにじるような真似はやめましょう。

 

日本中に夢を与えた鈴木明子選手

バンクーバーオリンピックで、最も注目を浴びたと言っても過言ではない競技が
フィギアスケート。

 

キム・ヨナ選手と浅田真央選手の金メダル争いはもちろんですが、
日本中の注目を集めたのが、
長いブランクを乗り越えて五輪出場を果たした鈴木明子選手です。

 

鈴木選手も、摂食障害で一時は体重が32キロまで落ちてしまったのだとか…。
体脂肪が3%以下になった時期もあるといいますから、
状況はかなり深刻だったようです。

 

小学校高学年で頭角を現し、高校時代には全国区の有名人になってしまった鈴木選手。
精神的なプレッシャーもかなり重かったのでしょう。

 

それに加えて、頑張り屋の完璧主義!
体重管理に対する強い義務感が、拒食症状の原因になったようです。

 

しかし、五輪への強い憧れと周囲のバックアップが原動力となり、
鈴木選手はもう一度リンクの上に戻ってくることができたのだとか!

 

バンクーバーでの伸び伸びとした滑りは、
見る人に感動と勇気を与えてくれましたよね!

 

「摂食障害を克服した」という有名人の成功は、
同じように摂食障害に苦しむ患者さんに夢や希望を与えてくれるのです。

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