摂食障害情報センター

犯人探しは止めましょう

摂食障害の発症には、家族の問題が関与していると言われます。

 

確かに、家族の中に摂食障害の患者がいたり、アルコールや薬物、
ギャンブル依存症の人がいて家族機能が崩壊しかかっていたりするような場合には、
それがストレスや不安となって摂食障害を引き起こすケースが多いようです。

 

しかし、家族関係に問題がなくても摂食障害を発症する人もいます
摂食障害は、家族の問題だけではなく本人の元々の性格や
社会的な要因も複雑にからみあって発症する病気ですので、
「私たち家族に問題があったのでは」
…と家族の中で犯人探しをしてもどうにもなりません。

 

実際、原因を追及してもハッキリしないケースも多いのです。

 

患者本人から、「こんな家族は嫌だ」「こんな家に生まれたからだ」
…などと家族にとって辛い言葉を浴びせられることがあるかもしれませんが、
屈折した言葉は「家族に頼りたい」「もっと家族に甘えたい」という気持ちの裏返し。
その言葉の裏にある“本音”を察して、
温かく見守ってあげるくらいの心の余裕があると良いですね。

 

摂食障害の治療は、長期戦。
患者の言葉や症状に一喜一憂せず、気長につきあっていきましょう。

干渉し過ぎないこと!

摂食障害は、一人で治そうとしてもうまくいかない病気。
家族をはじめ、周りの人の理解や協力が必要不可欠です。

 

家族の方に注意して欲しいことは、
食べないからといって干渉し過ぎないこと
心配な気持ちは分かりますが、
「もっと食べなさい」「食べないと身体に毒だよ」「こんなに残して…」
…と“食べる”ことについて干渉し過ぎることは
本人をどんどん頑なにさせてしまいます。

 

もちろん、「極度の拒食症で栄養失調になるまで放っておけば良い」
などと言っているわけではありません!!
命の危険に関わるようになる前に、病院を受診するよう説得するのも家族の役目。

 

しかし、そこまでの状態でないのであれば、
本人が好んで食べる物を与えて温かく見守るというのも一つの手です。

 

過食嘔吐も、周りが大げさに騒げば騒ぐほど、
本人の自己嫌悪感や罪悪感は強くなります

 

本当は親や家族に甘えたいのに、
屈折した言葉や行動で反発してくるようなこともあるでしょう。

 

家族にとっては辛い戦いですが、摂食障害に苦しむ本人はもっと不安ですし
折れそうな気持ちを必死に支えている状態。

 

本人を責めたり、ギャーギャーと干渉するのではなく、
相談しやすい雰囲気”を作ることが大切です。

 

そして、患者本人のほうから心を開いてくれるまで
そっと見守るのも家族の“愛”ではないでしょうか。

家族のコミュニケーションを大切に!

家族といっても、1日の内で一緒にいられる時間はほんのわずか。
仕事や家事で忙しいのは分かりますが、
家族のコミュニケーションは大切にしましょう。

 

たとえ家族でも、思っていることは口に出さなければ正確には伝わりません。
「言いたいことがあるけど言えない」
「相談したいけど、相談できない」
「言ったら怒られるから口に出せない」

 

言いたいことを言えない関係が感情の抑圧や鬱屈を招き、
溜まりに溜まった感情が摂食障害という形で表面化する…
というシナリオは珍しくないのです。

 

家族のピリピリしたムードが、
子供に思わぬストレスを与えていることだってあり得ます。

 

ここでは、家族のコミュニケーションを円滑にするためのポイントをご紹介しましょう!

 

 

☆あいづちを打つ
あいづちは、相手に「あなたの話をちゃんと聞いてるよ」と伝えるサイン。
相手が話すリズムに合わせて、
ちょうどよいタイミングで打つように心がけましょう。

 

☆相手の言葉をリピートする
例えば、「今日、すっごいムカついたんだ!」
「そんなにムカついたんだ!?何があったの?」
…という具合に、相手の言葉を真似して返すと会話が盛り上がります。
自分の話を聞いてくれているんだ、
自分に同情してくれるんだという安心感を与えるためのテクニックです。

 

☆後回しにしないで話を聞いてあげよう
相手に解決策を示して欲しいわけではなく、
「ただ話を聞いてほしい」と思うってありますよね。
これは、なにも摂食障害の患者さんに限った話ではありませんが。。。
相手が家族であれば、自分を否定したり評価したりせずに
「ただ受け止めて欲しい」という甘えの表れでもあります。
そんな時は、ただ黙って話を聞いてあげてください。
気持ちの膿を出すことで、
摂食障害の“衝動”を鎮められる場合もあります。

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