摂食障害情報センター

摂食障害は3つのタイプに分類される

摂食障害は、大きく分けて「拒食症(anorexia nervosa)」、
過食症(Bulimianervosa)」「特定不能の摂食障害」の
3つの種類に分類されます。

 

…とはいえ、それぞれに共通した特徴も見られますし、
患者さんによって症状は多様。

 

心の傷の深さや、発症の過程によっても症状が異なるようです。

 

いずれの種類も、不健全な食行動を伴う病気ですが、
ねばり強く時間をかけて治療を行えば
やがて自らの食行動の異常性を理解し、
克服することが可能な病気。

 

本人の努力に加えて、家族をはじめとする
周囲の理解や協力が鍵となります。

摂食障害の種類@ 拒食症の特徴とは

摂食障害のうち、拒食症と過食症は一見、
正反対の病態のようにみえます。

 

しかし、拒食症の患者が数カ月後には過食症になったり、
過食症の患者が拒食症の症状を呈するようになったり…と、
2種類の症状を行き来するケースが多いのです。

 

最も多いケースは、拒食の症状から始まって→
時おり、過食行動→やがて恒常的に過食を繰り返す…
という経過をとる例。

 

これらのことから分かるように、
拒食症と過食症の2種類の症状は相互につながりを持っており、
ゆえに総括して「摂食障害」という名前がついているのです。

 

では、拒食症と過食症をどのような基準で区別しているのか?

 

最初に着目するのは、
「正常最低限体重を維持しているかどうか」ということ。
期待される体重の85%以下にまで体重が落ちている場合、
拒食症」が疑われます。

 

その他、「月経不順」「自分の体重や体形の感じ方の障害」なども
判断材料になるようです。

 

さらに拒食症は制限型排出型の2種類に分類されます。
前者は、食事の摂取量を制限(または食べない)したり、
運動をするで体重を減らそうとするタイプ。

 

後者は、食べた物を嘔吐をして体重増加を防ぐタイプです。

 

いずれも自己否定が強い傾向があり、
不安やストレスを抱えこみやすいのが特徴。
この性格傾向が、症状を悪化させる大きな要因とも考えられています。

摂食障害の種類A 過食症の特徴とは

過食症は排出型非排出型の2種類に分類されます。

 

前者は、過食による体重増加を防ぐために嘔吐したり、
下剤や利尿剤を使用して体重増加を防ごうとするタイプ。

 

後者は、嘔吐や下剤乱用などの“代償行為”は行わず、
絶食や過剰な運動等で体重増加を防ごうとするタイプです。

 

過食症の特徴は、食欲が満たされているにも関わらず、
食欲とは別に食べ物を欲すること。
食べることを自分でコントロールすることができないため、
満腹感を感じていても食べてしまうのです。

 

排出型の種類の摂食障害の場合、
嘔吐や下剤使用によって体重増加を防いでいる人もいるため、
外見だけで拒食症と区別するのは難しいとも言われています。

摂食障害の種類B 特定不能の摂食障害

拒食症か過食症か…
いずれにも完全に分類するのは難しい種類の摂食障害です。

 

例えば、定期的に月経がくる拒食症、
過食・ムチャ食いなしの自己誘発性嘔吐、
食べ物を口に入れて咀嚼し→飲み込まずに吐き捨てるという“チューイング”(噛み吐き・噛み砕き)。

 

このような症状のみ見られる摂食障害は、
特定不能の摂食障害」にカテゴライズされます。

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