摂食障害情報センター

体重は摂食障害の診断基準

摂食障害は、ダイエットや
心理的なストレスが原因で発症するケースが多い心の病気。
特に、外見を気にする若い女性に多いと言われています。

 

摂食障害には大きく分けて「神経性食欲不振症(拒食症)」と
「神経性大食症(過食症)」がありますが、
診断基準としてまず挙げられるのが「体重」です。

 

年齢や身長に対する「標準体重」というものが
厚生労働省によって発表されていますが、
摂食障害の場合はこの正常体重から逸脱しているケースが多いのです。

 

特に拒食症の場合、標準体重になることを拒否して
低体重を維持しようとする傾向があります。
そのため、拒食症の診断基準として
標準体重の85%以下またはBMI17.5以下といった状態が続くこと
が定められています。

 

また、標準よりも著しく体重が不足しているのにも関わらず、
体重が増えることに対する強い恐怖感があるという点も特徴!
摂食障害の患者さんの場合、ボディイメージが歪んでいるために
自分の体重や体型を正しく認識できないというデータもあります。

 

つまり、本当は十分に痩せているにも関わらず、
「自分は太っている」「まだまだ痩せなくては」
「もっと体重を減らさなくては」と、
強迫的に体重を減らそうとしてしまうのです。

体重の増減を繰り返す

ガリガリに痩せてしまう「拒食症」。
そして、食欲をコントロールできずにどんどん太ってしまう「過食症」。

 

摂食障害の特徴は、この2つの症状を
交互に繰り返してしまうケースが多いということです。

 

つまり、体重の増減を繰り返すというわけ。
この状態はヨーヨーに似ているために
ヨーヨー現象」と呼ばれることもあるようです。

 

多少の体重の増減は誰にでもあることですが、
摂食障害の場合は極端であることが多いのが問題。
萎んでくしゃくしゃになっていた袋が、
はちきれんばかりに膨らんでしまうようなイメージ。
そんな極端な例も少なくないのです。

 

摂食障害で言うところの「拒食」は、普通の人が思う
「ちょっと食欲がないな」という程度の“食欲不振”とは違いますし、
「過食」も、「ちょっと食べ過ぎちゃった」というレベルの
“食べ過ぎ”とは明らかに異なります。

 

特に過食は、コンビニを見る度に
「食べたい」という衝動を我慢できずに買い食いしてしまったり、
冷蔵庫の中身が空になるまで食べ物を口に詰め込んでしまったり…。

 

このような食行動による体重の増減は、
健康面や心理面にも多大な影響をもたらします

体重の増減で気持ちが不安定に…

「体重の増減は寿命を縮める」という調査結果があるように
(※あくまでも中年期以降を対象とした調査ですが)
体重の増減は健康面に大きな影響を与えます。

 

例えば、女性ホルモンのバランスが乱れて生理が止まってしまったり、
自律神経のバランスが崩れてしまったり、
筋肉量が低下して基礎代謝が減少してしまったり、
身体の抵抗力が下がってしまったり。

 

また、身体の不調のみならず心理的な影響も深刻。
体重の増減に一喜一憂する生活を繰り返していると、
誤差程度の体重の増減も看過できなくなって精神的に不安定になっていきます。

 

1日に何度も体重計に乗っては、「太った…」「痩せた!」の繰り返し。
生活の全て、価値観の全てが体重に支配されるようになってしまうのです。

 

始めは気軽な気持ちで始めたダイエットが、
やがて深刻な摂食障害に発展していくのも、この「体重」が大きな鍵。

 

「最近、体重計に時間を奪われているかも」と感じたら、
摂食障害の可能性を疑ってみましょう。

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