摂食障害情報センター

あなたは本当に摂食障害?

どんな病気にも、「診断基準」というものがあります。

 

摂食障害も同様で、「ちょっと食欲がない」
「最近、食べ過ぎて太ってきた」という程度では
摂食障害とは診断されません。

 

本当に摂食障害なのかどうかは、
素人判断では分からない部分が多いのです。

 

では、摂食障害の診断基準とはどのようなものなのでしょうか?
専門的な診断基準について紹介する前に、
簡単なセルフチェックを紹介しましょう。

 

自分、または周りの人に5つ以上当てはまる項目があったら、
専門医を受診したほうが良いと思います。

 

【拒食症のセルフチェック】

 

■体重の増減にこだわり、1日に何度も体重をチェックしてしまう。

 

■周りには「痩せている」と言われるが、自分では太っていると思っている。

 

■食べ物のカロリーを気にして、ローカロリーの物ばかり食べる。

 

■食事をよく残すようになった。

 

■健康に異常はないが、立ちくらみやめまいが多い。

 

■あまり食べていないのに、やたら元気でよく動き回る傾向がある。

 

■完璧主義で、頑張りや。「ねばならない」思考が強い。

 

【過食症のセルフチェック】

 

■食べた後、何時間もトイレや部屋にこもる。

 

■たくさん食べているのに、太らない。

 

■食べた後、落ち込んだりふさぎこんだりする。

 

■話題は食べ物のことばかり。

 

■自己評価が低い。

 

■よく謝る。

 

■完璧主義で、頑張りや。「ねばならない」思考が強い。

 

■自分を抑えて、周りに合わせようと気を遣い過ぎる傾向がる。

 

■食べだすと止まらないことがある。

病院での診断基準

次に、医学的な観点から見た摂食障害の診断基準についてご紹介しましょう。
他の病気と同様に、摂食障害にも診断の基準となるマニュアルがあります。
摂食障害のように“心”に関わる病気の場合、
血液やCTなどの検査結果の数値やレントゲンで診断することはできませんが、
アメリカ精神医学会によって作られた
精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM−IV)」というマニュアルの中に
診断基準が定められています。
実際に、その診断基準を見ていくと…。

 

(※ここからは、DSM−IVの引用です。)

 

【拒食症(神経性無食欲症)の診断基準】
@年齢と身長に対する正常体重の最低限、またはそれ以上を維持することの拒否
(例:期待される体重の85%以下の体重が続くような体重減少;
または成長期間中に期待される体重増加がなく、
期待される体重の85%以下になる)

 

A体重が不足している場合でも、体重が増えること、
または肥満することに対する強い恐怖。

 

B自分の体重または体形の感じ方の障害、
自己評価に対する体重や体形の過剰な影響、
または現在の低体重の重大さの否認。

 

C初潮後の女性の場合は、無月経、
すなわち月経周期が連続して少なくとも3回欠如する。

 

 

【過食症(神経性大食症)の診断基準】
むちゃ食いのエピソードの繰り返し。
むちゃ食いのエピソードは以下の2つによって特徴付けられる。

 

@他とはっきり区別される時間帯に(例:1日の何時でも2時間以内)、
ほとんどの人が同じような時間帯に同じような環境で食べる量よりも
明らかに多い食物を食べること。

 

Aそのエピソードの期間では、食べることを制御できないという感覚
(例:食べるのをやめることができない、または、何を、
またはどれほど多く、食べているかを制御できないという感じ)

 

B体重の増加を防ぐために不適切な代償行動を繰り返す。
例えば、自己誘発性嘔吐;下痢、利尿剤、浣腸、
またはその他の薬剤の誤った使用;絶食;または過剰な運動 。

 

Cむちゃ食いおよび不適切な代償行動はともに、平均して、
少なくとも3ヶ月にわたって週2回起こっている。

 

D自己評価は、体形および体重の影響を過剰に受けている。

 

E障害は、神経性無食欲症のエピソード期間中にのみ起こるものではない。

 

 

【特定不能の摂食障害】
@女性の場合、定期的に月経があること以外は、
神経性無食欲症の基準をすべて満たしている。

 

A著しい体重減少にも関わらず、現在の体重が正常範囲内にあること以外は、
神経惟無食欲症の基準をすべて満たしている。

 

Bむちゃ食いと不適切な代慣行為の頻度が週2回未満である、
またはその持続期間が3ヵ月末満であるということ以外は、
神経性大食症の堆準をすべて満たしている。

 

C正常体重の人が、少量の食事をとった後に不適切な代慣行動を定期的に用いる。
(例:クッキーを2枚食べた後の白己誘発性嘔吐)

 

D大量の食事を噛んで吐き出すということを繰り返すが、
呑みこむことはしない。 (チューイング)

 

E無茶喰い障害:無茶喰いのエピソードが繰り返すが、
神経性大食症に特徴的な不適切な代償行動の定期的な使用はない。

もうひとつの診断基準

DSMによる診断基準の他にも、摂食障害と判断する基準があります。
それは、BMI(Body_Mass_Index:ボディ・マス指数)。
そう、肥満度をチェックする時の、アレです!

 

簡単に言うと、これは体格(体重)指数のことで、
身長と体重から肥満度を割り出すことができるんです。
計算式は「体重(kg)÷(身長(m)の2乗)」。

 

約20くらいまでが正常な範囲で、17以下は痩せすぎです。
あくまで“参考”としてですが、このBMIも、
摂食障害の診断に使われています。

 

拒食によって痩せてしまった方の場合、
BMI値は13以下になっていることがあるのです

 

13以下とはどんな数値なのか?
すでに、“痩せ過ぎ”というレベルを通り越し、栄養失調や不整脈、
感染症、腎機能障害などさまざまな症状を併発するリスクがある状態!!
ただちに、カウンセリングによる栄養指導が必要となります。

 

 

 

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